●鈴木晶 グリム童話(講談社)
グリム兄弟といえば、赤ずきんちゃん、白雪姫などいかにもメルヘンといった童話のイメージですが、それに隠されたメッセージ、教訓といったものを解説した本です。
グリム童話は、兄弟が活躍した19世紀の世相が反映された物語のようですが、歴史的な背景と結びつけるといろいろな解釈ができ、奥が深いな、と思いました。
しかし、現代の私たちは、逆に当時の世相などが表に出ないように意図的に手が加えられたものを読まされているということなのかもしれません。
私は、複雑な背景なしの「めでたし、めでたし」のストーリーの方がいいですね。
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