12/13/2017

古絵葉書 関東地方の名所(その3:下館 勤行川)

茨城県下館(現在は筑西市)の勤行川河畔は蛍の見どころだったようです。
筑西市のHPなどをいろいろと検索しても、「遡上する鮭の姿が見られる」というのはいくつか見つかりますが、なかなか蛍の名所というキーワードは引っ掛かりませんでした。
(下館名所其六)勤行河畔蛍の名所
正面に見えるのは筑波山ですね。この地形から場所が特定できますかね?
地元にお住まいの方ならわかるかもしれませんね。橋の上から撮影されたのでしょう。
写真には「発売元古島初太郎」と書かれています。

この絵葉書は大正7年~昭和8年頃の発行と思われます。
モノクロで不鮮明なところがありますが、右上にやや不自然な三日月らしきものが見えます。おそらくこれは後から描き込まれたのでしょう。
また、写真下部に川面に白い点のようなものが見えますが、これは蛍なんでしょうか?
虫眼鏡でよく見ると小さい白い点も結構たくさん見えます。
写真が不鮮明なのが原因なのか、描き込まれたのか、それとも本物の蛍の光なのかよくわかりません。(後から描き込まれたと思われる絵葉書は「大磯」でもありました。)

下館の絵葉書をもう一枚。これは名所というわけではありませんが、おそらく上の勤行川の絵葉書と同じころのものと思われます。(「岡本写真館撮影」と書いてあります。)
(真壁郡物産共進会)下館町旅館新小島楼 電話百三十三番
2階の高さくらいまでありそうな門柱の上部にはモダンなデザインのアーチが取り付けられていますね。そして、門、塀に沿って見越しの松。
玄関上の「新小島楼」と書かれた看板も立派なものです。
玄関前には植木鉢の菊が置かれていて、お客様のお帰りを迎えているようです。
2階で新聞を読んでいるのは宿泊のお客様でしょうか?
多少形は変わっているかもしれませんが、今も営業が続いているのでしょうか?
これだけ立派な旅館ですから、地元ではご存知の方がいらっしゃるのではないかと思います。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、情報をいただけると嬉しいです。

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