4/30/2016

ドストエフスキー・ゾラ・フロイトほか

かなり昔に読んだ本です。


いずれも新潮文庫で、初版は昭和30年代~40年代で、私が購入した版は昭和50年代です。
ちょうど高校生から大学生の頃ですね。
  • ロバート・ルイス・スティーヴンソン(田中西二郎訳):ジーキル博士とハイド氏
  • フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー(木村浩訳):貧しき人びと
  • エミール・フランソワ・ゾラ(川口篤・古賀照一訳):ナナ(上)(下)
  • ジークムント・フロイト(高橋義孝訳):夢判断(上)(下)
  • シャルル・ルイ・フィリップ(鈴木健郎訳):若き日の手紙
ずいぶん前なので、内容は随分記憶の彼方に行ってしまいました。
もう一度読み直してみようと、本を開いてみましたが、紙は茶色く、字も小さく細くて、老眼では無理でした。
若い頃はよく読めたな、と今更ながら感心しています。

4/29/2016

映画から2つ 「ダ・ヴィンチ・コード」 「シックス・センス」

ダン・ブラウン ダ・ヴィンチ・コード(上・中・下)

「ダ・ヴィンチ・コード」は、もう5年くらい前ですが、ブームが過ぎ去ってから文庫本で読みました。
ダ・ビンチなどの作品に込められた「謎」、というのはこの作品前からテレビや雑誌の特番・特集でなどで時々紹介されていて、自分もそういうのに興味があるので、さっさと買って読めばよかったのに、何かタイミングを逸してしまったようです。
しかし、非常に手の込んだ作品で、満足した記憶があります。
その反動で「インフェルノ」は、和訳版が発行されるのを待って、ハードカバーで読みました
解説本も後から買って、いろいろとチェックしたものです。
今回、ダ・ヴィンチ・コードを手放しますが、今度映画を見てみようと思います。


ジム・デフィリス シックス・センス
デヴィッド・ベンジャミン シックス・センス「生存者」「逃亡者」「密告者」


シックス・センスは本を読む前に映画を見ました。
ブルース・ウィリスが小児精神科医の役で出演していました。
「この映画のストーリーにはある『秘密』があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい」という映画のコマーシャル通り、最後の最後で「ああ、なるほど、そうだったのか!」と感心したものです。
本を買ったのは、その『秘密』を知ったうえで、矛盾がないのかどうか最初からじっくりと読んで確かめたい、という気持ちからです。
続編3作は、やはり第1作(映画版)に比べると、それほどインパクトがなかったような感じでした。

4/28/2016

雑賀蘇山著 日本水泳術教程

今日ご紹介するのは、ちょっと昔の水泳教本です。
水泳はオリンピック選考も終わり、選手の皆さんは本番に向けて頑張っておられることでしょう。
この水泳の教本は、昭和初めに発行されたもので、今、地震で大きな被害を受けた熊本藩に伝わる泳法を解説したもののようです。
現在のオリンピックの種目とは呼び方も違いますし、もちろん形も違います。
スピードを競うというよりも、何となく忍者の「術」のような印象です。

雑賀蘇山著 日本水泳術教程(文化堂刊)
定価:一円
発行日:昭和3年7月1日



著者の雑賀蘇山(雑賀丈男)の略歴を見ると、
著者は祖先より熊本藩八幡流の大権職の家柄にして七歳の時八幡流三十六代目師範叔父なる近藤家の門に入り熊本県熊本市立田に白川八幡淵にて練習し十六歳にして一式相伝を受け十九歳の時飽託郡池田村に八幡流出張所設置し年々数百の生徒を養生し以来長崎県水泳所又は大日本武徳会台湾台北支部水泳部教師、東京連合青年団水泳部主任教師、埼玉県隅田川上流に修泳学院を設置し生徒を養生し明治神宮競技水泳部にも年々参加し尚日本遊泳連盟会第一回開催の全国教師聨合採点協議会の際特等賞牌の光栄を得たり

この八幡流についていろいろとネットで検索してみると八幡淵は、水練の拠点でもあった」と書かれたブログが見つかりました。

そして、もう一人、著者のお師匠様なのか、関係がはっきりと書かれていないのですが、大塚惟久翁という方の略歴も書かれています。
翁は熊本藩にて祖先より水泳師範の家柄にて今年七十歳安政六年一月生にして翁は明治十七年に上京を命ぜられ宮内省御浜御殿内教師を始めとし地方幼年学校、日本体育会、商船学校、埼玉県浦和中学校、同熊谷中学校、東京府立第四中学校、通俗教育会等各所の教師長及明治四十四年七月以降水上警察署水泳教師検定試験委員其の他核水泳教授所の顧問又大正十五年度より東京市営プールの教務を採り翁が養成された者各所にて教務を執り日本水泳界に於て高評なり尚翁は大正十二年に日本体育水泳界創立の労を採り高位高官多数の賛成を得たり
最後の行に書かれている賛成者のリストが次ページに続きます。
中には、「前総理大臣 若槻禮次郎」とか小泉元首相の祖父の「代議士 小泉又次郎」などの名前も見つけることができます。

ところで、浦和中学校(旧制)は私の母校ですが、1年生の夏休みに遠泳大会があります。
約40年前、私が在学中に既に「伝統行事」でしたので、もしかすると八幡流に何か関係があったのかもしれませんね。
そういえば、第四中学校(今の戸山高校)は、飯田橋の駅の近くに「発祥の地」の石碑が立っています。
ここでも、八幡流の授業が行われていたのでしょうか?

さて、肝心の水泳術ですが、大きく3つの泳法に分類されています。
 ・平体泳
 ・横体泳
 ・立体泳


まったくの水泳初心者から上級者まで、この教本を読めばこれらの泳法を習得できるように、というためだと思いますが、
 ・水褌の締め方
 ・初心者の練習方法(初心者浮揚法)
などから始まり、さらに上級者向けとして、
 ・潜水法
 ・浮身法(四肢を動かさず体を静止した状態で水上に浮かす方法)
 ・飛込法(「不意に水に入らんとする時急所を敲かぬ様」と書かれています。)
 ・救助法(水中の部、陸上の部:人工呼吸法)
という技術が解説されています。


ちょっとおもしろかったのが、立体泳です。
太刀を両手で持って川を渡ったり、扇や板に字を書く場合の注意事項、さらには「御前泳」という藩公の前で泳ぎを披露する時の泳法についても解説があり、それによれば、
最も沈着にして優美なるを要す三人以上にてそろえて泳ぐを揃御前泳と言い最も優美なり
とあり、まさにシンクロナイズドスイミング(しかも男子!)が「藩」の時代からあったということで、驚きました。

4/09/2016

The Beatles Complete Scores

高校生の頃、ビートルズバンドをやってました。
だいたいレコードやテープを聞いてコピーしていましたが、バンドコピーの楽譜も何冊かあります。
これはその頃買った楽譜ですが、せいぜい1冊に10曲程度収録されている程度です。




ところが、先日、ビートルズ全曲が収録されている本が販売されていることを知って、購入しました。


全部で212曲。1136ページもあります。
洋書ですが、Copy Rightはシンコー・ミュージックとなっていまして、高校生の頃に買ったのと同じです。
日本の会社が世界に発信しているなんて素晴らしいですね。
世界中のビートルズ・コピーバンドがきっと宝物のように扱っていることでしょう。

さて、さっそく私も、埃をかぶり、弦は錆だらけのギターを出してきて、いざ、楽譜を見ながら引こうとしたら、なんと!
 老眼で、音符が五線のどこにいるのかわからない~??(涙)