10/17/2015

開都五百年記念 都電・都バス・トロリーバス案内図

またまた、電車、バスの路線図です。
「開都五百年記念」とあります。


500年前というと1868年の東京遷都ではなく、1457年の太田道灌の江戸城築城でしょうね。
中の路線図には「昭和31年(1956年)10月1日現在」と書いてありますので、ちょうど計算があいます。

電車案内図は都電の路線図です。


今は地下鉄にとって替わっていますが、当時はまさに都電の時代だったのですね。
駅の数は今の地下鉄よりも多いような気もします。

ちなみに料金は、都電が片道13円、トロリーバスが片道20円と書かれています。

都バス案内図は電車案内図よりももっと細かいです。


埼玉県、千葉県、神奈川県まで路線が伸びています。
終点が、例えば、草加、川口駅、浦和駅、市川、浦安学校前、川崎駅。
今も隣の県まで運行しているんでしょうか?あまり見た記憶がありません。

さて、路線図のわきには「財団法人東京都交通局協力会」、一番下には小さく「納品 株式会社人文社 東京都千代田区神田神保町3ノ4」と書かれていますが、この折り畳み式案内図の表紙には大きな東芝のロゴ、東芝のマツダランプといった広告。
(マツダランプという名前はものすごく懐かしいです)

この案内図の発行の主体は誰なんでしょうね?
また、「開都五百年記念」と都電・都バス案内図と東芝の関係もこれだけではよくわかりません。
きっと、江戸城築城500年を記念して、自治体、民間、みんな大きな盛り上がっていたのでしょう。

埼玉銀行「名勝交通地圖」

以前、「埼玉銀行店舗一覧」という資料を紹介しました。
今日も、ほとんど同じような資料ですが、「名勝交通地圖」というのが出てきました。


「埼玉銀行店舗一覧」とほとんど同じ構成で、表が「関東交通名所地図」、裏が「京阪神交通名所地図」というところは全く同じです。
しかし、いつ頃発行されたのか特に記載されていません。

それで、表の「関東交通名所地図」を(老眼なので)ルーペで調べてみました。
今ある駅がない、今はこんな駅はない、というような駅の有無に着目して、それでは、その駅がいつ開業したのか、あるいは、その駅はいつ廃止されたのか、ということを調べれば、この地図がいつ頃発行されたのかがわかります。

Wikipediaの「開業年別鉄道駅」を調べると、各駅がいつ開業したのか、いつ廃止されたのか、いつ名称が変わったのかがわかります。

今日ご紹介した地図を見ると、
昭和23年12月19日開業の東北本線杉田駅は記載されていますが、

昭和23年12月25日開業の上越線井野駅が記載されていないところまで、絞り込めました。


つまり、この地図には、昭和23年12月19日~12月25日の数日間までの情報が取り込まれていることがわかりました。

物置に眠っていたこういう資料も、じっくり調べてみると、いろいろとわかってくるものですね。

10/13/2015

泉醤油株式會社

醤油の商標が書かれている紙が出てきました。
習字の半紙のような紙質で、広げた新聞紙よりもやや小さめの大きさです。


醤油の瓶を包むのに使うためのものでしょうか。
ただ、包まれていたのを広げたのではなく八つに畳んだ状態でしまってありました。

いつごろの時代なのかわかりません。
文字が右から書かれていますので、戦前のものかもしれません。


IZUMIICHI SHOYU
最上醤油
登録商標
イズミイチ
泉醤油株式會社

泉醤油株式会社をネットで検索すると、琺瑯看板の写真がたくさんアップされているページがあり、

■No.7446
■カワマタ醤油
■2009.11.1
■大阪府和泉市
昭和45年に泉一醤油と合併し大醤となった。堺市の醤油メーカー。看板はそれ以前のモノ。(おとんさん情報)

とあるではありませんか。

そこで大醤で検索すると、
西暦1970年 昭和45年
河又醤油とイヅミイチ株式会社が合同で大醤株式会社を設立
初代社長に河盛安之介が就任

と書いてありました。

以前は泉醤油だったのが、昭和45年に合併した時点では泉一醤油に会社の名前が変わっていたんですかね?

それにしても大阪の醤油会社の包み紙らしきものがなぜうちにあるのかはわかりません。

10/12/2015

昭和30年頃の福井県の地図/市町村合併

ちょっと古い地図が出てきました。

新修日本分県地図「福井県」 合併後の新市町村記入

発行は東京神田の塔文社で定価30円です。


発行日は特に記載されていないのですが、地図の裏側に「群市区町村別世帯および人口(30.10.1)」という表が掲載されているのでだいたいその頃のものでしょう。

表紙に「合併後の新市町村記入」と書かれているので、さっそくネットで調べてみると、Wikipediaで「福井県の廃市町村一覧」が出てきました。

昭和25年~34年頃にかけてものすごい数の市町村の統廃合が行われていますね。
昭和28年10月から31年9月の間に市町村数は150→49と約3分の1に減少しています。

この地図のタイトルには「合併後の新市町村記入」と謳われていますが、わずか3年ほどの短い期間で慣れ親しんできた地名が無くなってしまうのですから、新旧地名が書かれている地図はずいぶん重宝がられたことでしょう。

Wikipediaの一覧表と地図の新旧名称を比べると、昭和29年1月1日から昭和31年9月30日の統廃合がカバーされていることがわかりました。

ちなみに昭和29年1月1日の統廃合は、
・南条郡南条村(今は南条郡南越前町)の誕生
・遠敷郡上中町(今は三方上中郡若狭町)の誕生

昭和31年9月30日の統廃合は、
・吉田郡藤岡村(今は福井市)の誕生
・大野郡和泉村(今は大野市)の誕生
・武生市(今は越前市)への今立郡味真野村の統合
・今立郡今立町(今は越前市)への今立郡岡本村の統合
・坂井郡坂井村(今の坂井市)への坂井郡木部村の統合
でした。

ところで、地図を見ていて気づいたのですが、滋賀県の木ノ本から敦賀、武生、鯖江を通って福井に抜ける北陸本線がいやに曲がりくねっています。
駅の名前も今と違っていて・・・
木ノ本→中ノ郷柳ヶ瀬刀根疋田→敦賀→新保杉津大桐→今庄→湯尾→鯖波→王子保→武生→鯖江→大土呂→福井

今は、
木ノ本→余呉→近江塩津→新疋田→敦賀→南今庄→今庄→湯尾→南条→王子保→武生→鯖江→北鯖江→大土呂→越前花堂→福井


そうです、まだトンネルが開通していなかったんですね。北陸トンネルの開通は昭和37年ですからこの地図が発行されてから数年後になります
トンネル開通でルートが変わり廃駅となったのでしょう。

他にも岐阜県との県境にあり、現在は岐阜県に統合された大野郡石徹白村もまだ福井県にあります。
リンクを見ると、越境合併に至るまでにはかなり紆余曲折があったようですね。

ところで、なぜ昭和30年代初めの福井県地図があるのかと思ったら、地図と一緒に「東尋坊の奇巌」という6枚組の絵葉書が出てきました。
家族の誰かが越前旅行にでも行ったのでしょうね。

10/10/2015

文庫本いろいろ

今日は文庫本雑多です。


後列のパズル、業務関係の本は自分で買った本ですが、前列の本は家族の誰かが買ったものでしょう。

●ミステリー・シーン編:現代ミステリーの収穫Ⅲ ロスト・コースト
●梓林太郎:信濃富士殺人事件
●原尞:天使たちの探偵
●北村薫:冬のオペラ
●高橋義夫:御隠居忍法 鬼切丸
●澤田ふじ子:奇妙な刺客 祇園社神灯事件簿
●鬼瓦宇太郎:パズル中毒本 3分間必殺ゲーム
●芦ケ原伸之:一生遊べる 奇想天外パズル かぎりなく天才に近づける本
●守谷雄司:仕事力を伸ばす本
●唐津一:QCからの発想 仕事の質と効率をいかにあげるか

Amazonなどで検索すると、それぞれ著者や本の紹介がありますので、ご参照いただけます。
しかし、今日紹介した本は、いずれも30年~15年くらい前の本で、悲しいくらい安くなっていますね。

近いうちにボランティアの団体にお譲りしますが、あまりお役に立っていないのかもしれません。
ご希望の方には差し上げますので、早めにご連絡ください。

10/08/2015

赤川次郎さん3冊

赤川次郎さんの小説は、このブログでも2,3回紹介してきましたが、今日も3冊紹介します。


・怪奇博物館
・華麗なる探偵たち
・結婚以前


赤川次郎さんの作品は自分でも時々買って読みましたが、これはおそらく父母か弟が買ったのだと思います。
家にある本は結構前からMS Accessで管理してますが、赤川次郎の本は単行本、文庫本あわせて97冊もありました。

家族そろって赤川さんのファンだったようです。
これまでに93冊を障害者の団体にお譲りしました。
今日の3冊をお譲りすると全部で96冊となるので、あと1冊が家のどこかにあるはずですが、みつかりません。
ちなみに残りの1冊は、「アンバランスな放課後」(角川文庫)で、1991年10月発行のものです。

もう無くなっちゃったかなあ?

10/06/2015

ノストラダムスの大予言Ⅳ

五島勉 ノストラダムスの大予言Ⅳ です。


1999年、7の月に恐怖の大王が・・・
大予言シリーズの最初のを読んだとき、1999年ということは40歳になる前に人生終わるのか、と思ってましたが、何ごともなく(自分にとっては)その時は過ぎていきました。

とりあえず、シリーズの「Ⅳ」までは読みました。
これは1982年10月10日発行の第27版ですが、その後、シリーズは続いていたのでしょうか?

ところで、表紙の内側を見ると、先日お亡くなりになった川島なお美さんがメッセージを掲載されていました。


ご冥福をお祈りします。

10/04/2015

パソコン普及前の整理術

就職して最初は現場に配属され、その後2年ほどして東京の本店に異動となりましたが、その頃(昭和61年~62年頃)に買った本です。


●名刺は飯のタネ 橋本保雄
●整理術 黒川康正
●スクラップ術 角間隆

まだ、パソコンも普及していない時代でしたので、たくさんの情報を検索しやすいように整理するにはどうすればよいかいろいろ試行錯誤していました。

今の時代、新聞、雑誌の切り抜きをスクラップしたり、名刺もスキャンしてパソコンでもタブレットで何千枚も管理できるようになりましたが、データの管理については、これらの本でずいぶん勉強させてもらいました。
MicrosoftのAccessも結構早い時期から導入して、物置の古本や明治、大正、昭和にかけてのいろいろな文書、写真などの整理にも大いに活用しています。

「名刺は飯のタネ」は、名刺の整理の仕方もさることながら、人と接する時のマナーもずいぶん参考になりました。
これは、今でも十分通用する内容ですので、社会人なりたての方にもぜひ読んでいただくとよいのではないでしょうか。


次の本は平成8年に買ったインターネット入門本です。


●専門用語を使わないインターネット超入門 前田博明

まだインターネットというよりもパソコン通信の方が主流だったころでしょうか。
見出しを見ると、ものすごく時の流れの速さを感じます。
 ・「インターネットする」ことは、まだまだ特殊だ
 ・インターネットの「冒険」は、必ずあなたの日常生活を変える

平成に入って、あるいは、21世紀に入ってからの情報関連の技術進歩のスピードは、この時代を過ごしてきた世代にしかわかりませんよね。

いつものように、しばらくしたら障害者の団体にお譲りするつもりです。
もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、差し上げますのでご連絡ください。