●小松和彦 百鬼夜行絵巻の謎(集英社)
この本は読みごたえがありました。
まず、絵巻を広げた状態の写真で絵巻の全体像が一望でき、そして一匹(一人?)ずつ鬼(妖怪)の姿も解説されていることがいいですね。
とってもユニークで愛嬌のある妖怪のパレードです。
そして、やはりこの本の素晴らしいのは、数ある百鬼夜行絵巻(世界でたった一つの作品ではないんですね)を比較して、様々な分析をされていることです。
こういうお仕事は私は大好きで、また、そういうことに取り組まれる方をとても尊敬します。
小松和彦さんの著書には「妖怪 YOKAI」(KADOKAWA)という文庫本もあります。
こちらは、百鬼夜行絵巻に出てくる妖怪はもちろんのこと、北斎、国芳などが描いた妖怪もたくさん出てきます。
文庫本ですが、ページいっぱいの写真が中心で、老眼の私でも今でも十分楽しめるので、当分手元に置いておくつもりです。
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