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11/24/2017

微笑み

とりあえず、絵画関係の本の整理は今回で終了。

●布施英利 「モナリザ」の微笑み 顔を美術解剖する(PHP研究所)

モナリザは多くの謎をもった絵だといわれていますが、この本はモナリザの顔の目、鼻、口などのパーツごとに分析することから始め、「微笑み」にメスを入れた本です。







著者のプロフィールが珍しいですね。
・東京藝術大学美術学部芸術学科卒業
・同大大学院研究科博士課程(美術解剖学専攻)修了、学術博士
・東京大学医学部助手(解剖学)を経て、現在は東京藝術大学准教授。

美術と医学の両方にかかわって来られたというのは、まさにダ・ヴィンチのようですね。
(手塚治虫さんも同じかな?)

11/12/2017

ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はなぜ傑作か?

●高階秀爾 ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はなぜ傑作か?(小学館)

この本は、カラー写真が豊富で、聖書の中のいろいろなテーマごとに、様々な画家の作品を比較しながら解説してくれます。

同じテーマであってもその時代の背景、画家の考え方などによりそのとらえ方も異なり、また、描き方も異なるんですね。

また、私たちが本などで目にする作品も、それに至るまでにいくつもの習作を経て出来上がっていることも、紹介されています。名画になるべく出来上がったということもよくわかります。

名画にはなかなか直接目にする機会もなく、まれにそういう機会に恵まれても、その絵の意味するところ、画家がどんな考えで描いたのかなどを知って見るのとそうでないのとでは大きな違いです。
そういう事前知識なく、見たままに感じるのがよい、といった考えもあるかもしれませんが、私は、絶対に事前準備をして、絵の隅々まで目を凝らして鑑賞したいですね。

著者の高階先生はこの本だけではなく、誰も知らない「名画の見方」という本も書かれています。1932年生まれですのでずいぶんご高齢ですが、もし講演会などの機会があればぜひお話をお聞きしたいです。

11/09/2017

ブリューゲルへの旅

ブリューゲルの作品は「ウォーリーをさがせ!」に通じるところがありますね。
見ているだけでも楽しくなりますが、やはり解説本を読んで、細かく描写された当時の人々一人ひとりの仕草とその意味などがわかると、いっそう楽しくなります。

ブリューゲルの作品を解説したもので、「ブリューゲル・さかさまの世界」(カシュ・ヤーノシュ編 早稲田みか訳 大月書店)があります。
この本を読んでブリューゲルにはまっていた頃、書店で「ブリューゲルへの旅」を見つけました。

●中野孝次 ブリューゲルへの旅 (文藝春秋)

最初は、先の本と同様のブリューゲル作品の解説本だと思ったのですが、そうではなく、ブリューゲルの作品を実際に見て、感じた印象、それから想起される思い出などをエッセイ風にまとめた、どちらかというと文学作品ですね。





1960年代中頃、著者が41歳の時に初めての海外生活となるウィーンの美術館でブリューゲルの作品に出会い、それ以来「ブリューゲルへの熱中はつづいていて…たぶん全部見て回ったと思います。」とあります。

今年の4月から7月まで、東京都美術館で「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展」が開催されました。
ブリューゲルの作品を直接目にできる貴重な機会でしたが、仕事が忙しすぎてチャンスを逃してしまいました😢

11/08/2017

猫画家 ルイス・ウェイン伝

19世紀末から活躍したイギリスの猫イラストレーターのルイス・ウェインの生涯と作品を紹介した本です。

●南條竹則 吾輩は猫画家である ルイス・ウェイン伝(集英社)

擬人化された猫のイラストを目にした方も多いと思います。
しかし、彼の晩年の様子を読み、そしてその頃の作品を見ると、楽しい猫の世界とは別世界の厳しい人生を送られたことがわかります。
全ページカラーで、一コマ漫画としても楽しめました。1世紀も前の作品とは思えません。

11/07/2017

フェルメール

今日はフェルメールの解説本です。

フェルメールにはかなり前から興味を持っていました。
残っている作品の少なさ、非常に精緻なタッチなどに惹かれたのはもちろんですが、古地図ファンの私にとって、特に背景に描かれた古地図(描かれた当時は最新地図です)は本当に素晴らしいと感心します。
絵の脇役なのに、こんなに細かく正確に描くなんて、相当の観察力があるのだと思いました。

●宮下規久朗 フェルメールの光とラ・トゥールの焔(小学館)
●小林頼子 フェルメールの世界(NHK出版)
●朽木ゆり子 フェルメール全点踏破の旅(集英社)


朽木ゆり子さんのフェルメール全点踏破の旅は、全世界に散らばっている三十数点のフェルメール全作品を一気に訪問しするという、羨ましい限りの旅です。
新書版で全ページカラーなので、この本だけはしばらく手元に置いておこうと思います。
いずれ仕事も終えたら、このうちのいくつかを回ってみれたらいいなと思います。



●フランク・ウイン 私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件(ランダムハウス講談社)



細野不二彦さんのギャラリーフェイクにもフェルメールを題材にしたお話が出てきます。
たしか、その中にフェルメール作品の贋作の話があったと思います。
私は、メーヘレンの作品を見てもフェルメール作品の印象を全く感じないのですが、いかがでしょうか?


11/06/2017

ワケありな名画/誰も知らない「名画の見方」

絵画の解説本の続きです。

●沢辺有司 ワケありな名画 名画31点の裏鑑賞会(彩図社)
オフィーリアの表紙と刺激的なタイトルで思わず購入してしまいました。
「事件」「恐怖」「捏造」「謎」という4つのテーマで31点の名画が解説されています。
本文はすべて白黒で、カラー写真がないのがもったいないですね。

●高階秀爾 誰も知らない「名画の見方」(小学館)
これはフェルメールの 「真珠の耳飾りの少女」の表紙で買いました。
フェルメールの本を見つけると読んでいたので。
フェルメール本は次回…。



11/05/2017

絵画解説本 

中野京子さんの「怖い絵」シリーズに続いて、いくつか絵画の解説本です。
こういう解説本から、新たに気になる絵が見つかったりします。
そして、そういう絵が日本の美術館に来たりすると、本当にうれしいですね。

●日本博学倶楽部「世界の名画」謎解きガイド(PHP研究所)
●千足伸行6つのキーワードで読み解く西洋絵画の謎(大和書房)














●木村泰司名画は嘘をつく名画は嘘をつく2(大和書房)