11/23/2015

本のお片付け


年末に向けて本の整理を進めています。

少しずつ片づけてきまたおかげで、ずいぶんスペースも生まれてきました。また、本当に自分の手元に置いておきたい本が何なのか、というのもわかってきたような気がします。
これまでは、読み終わって誰か別の方にお譲りしようとしている本を中心にこのブログで紹介してきましたが、そのうち、手放したくない本をまとめてご紹介する時がくるかもしれません。(まだまだ先だと思いますが…)

ということで、今日ご紹介するのは、いつものように「手放す」ほうの本の紹介です。
近いうちにボランティアの団体にお譲りしますが、ご興味のある方にはお譲りしますので、ご連絡ください。

まずは、語学関係。
・理系のためのサバイバル英語入門(東大サバイバル英語実行委員会)
・「FEN」を聴く(松本道弘)
・プレイン・イングリッシュのすすめ(ケリー伊藤)
・日本語誤用・慣用小辞典(国広哲弥)
・口のきき方(梶原しげる)
・ロシア語の入門(小沢政雄)
・予想得点がわかる 新TOEICテストパーフェクト模試200(田中宏昌)

 →CDが付いています。

次は、原子力関係です。
・原子力発電プラントの構造設計(林喬雄)
・国際放射線防護委員会勧告(日本アイソトープ協会)
・原発列島を行く(鎌田彗)
・核時代(フランク・バーナビー)
 →「核時代」は以前このブログで紹介したTBSブリタニカ「ワールドサイエンス」シリーズ12巻の1冊です。以前紹介した時に見つからなかった1冊が今ごろ出てきました。

ゴルフ本・・・、もうあきらめました
・初心者のゴルフ(今井汎)
・ゴルフ・40歳からシングルになる法(高島勝巳)
 →39歳の時に買いましたが、もう50代も半分過ぎてしまいました。

次は社会問題関係です。
・冤罪はこうして作られる(小田中聰樹)
・日本の公安警察(青木理)
・日本の警察/「安全神話」は終わったか(佐々淳行)
・オウム裁判と日本人(降幡賢一)
・テレビ報道の正しい見方(草野厚)
・日本の反省(飯田経夫)
・エアライン・クライシス(杉浦一機)
・危ない侵入者を防ぐ安全マニュアル(中西崇)


その他、自己啓発、実用図書などもろもろです。
・部下と「対話」できなくて上司といえるか(福田徹)
・新しい自己への出発 マネージメントのためのTA(多田徹祐)
・知の論理(小林康夫・船曳建夫編)
・論理パラドクス 論証力を磨く99問(三浦俊彦)
・技術倫理 1(キャロライン ウィットベック)
・イギリス紳士のユーモア(小林章夫)
・冠婚葬祭の常識(大島正裕)
・出世する男はデータベースをコキ使う!(杉山勝行)
・最新データベース活用事典(データベース研究所)
 →80年代後半、パソコン通信の時代では、情報収集はまだ新聞の切り抜きなどが主流でした。一般紙、業界紙などのスクラップは若手社員の大切な仕事の一つでした。 当時、ある程度網羅的に情報を集めるには、欲しい情報を取り扱っているデータベース会社(新聞社系列が多かったと思いますが)と契約して、検索したものでした。まさに情報はお金を出して買う時代でした。今は、インターネットで簡単に情報収集できるようになりましたが、情報の正確さは自分で判断しなければなりません。



11/06/2015

家つくりの本


もう十年以上前になりますが、家を建てる前には、こういう本を家族で見ながら、こんなふうにしたいね、なんて話していました。

●坂本和雄 「最新 マイホーム入手百科」
●櫻井幸雄 「誠実な家を買え」
●永岡修一 「成功例でよくわかるはじめての家づくり」

予算との関係で、実際は、これは無理、あれも無理、という感じでしたが、施工会社の設計担当の方がよく希望を聞いてくださいました。
おかげさまで、住み慣れたということもあるのかもしれませんが、家族みんな不満もなく気に入ってます。

写真に写っている
●佐藤和歌子 「間取りの手帖」
は上の3冊とはちょっと毛色が変わっていて、こんな間取りは「??」という、おかしな間取りが紹介されている本です。

著者は、よく不動産広告でよく目にする「間取り図」の収集家です。
いろいろな理由があるのでしょうが、平面図が三角形や平行四辺形の間取りとか、長方形の部屋の真ん中にトイレ・ユニットバスがポツンと置かれている間取りとか…。

家を作るのには、発注主である施主がいて、設計士がいて、大工さんや施工会社がいて、たくさんの人が関わっているのに、こういう間取りが出来上がってしまうというのがとても不思議です。

きっと施主さんか設計士が、ものすごく強い意志をお持ちなのかな、などと思います。

長く暮らすには、ありふれた普通が一番かなと思います。

11/03/2015

スキーの教本

だんだん涼しくなってきて、そろそろスキーのシーズンも近づいてきました。
今日紹介するのは、昭和58年発行(初版は昭和50年)の
 園部勝「やさしいスキースクール 基本の滑り方とうまくなるコツ」
です。


実はこの本は、父が50代半ばで初めてスキーをすることとなったので、あわてて購入したものです。
父は仕事でスキー場のリフト関係に携わっていたのですが、主にスキーのオフシーズンの仕事だったので、冬にスキー場に行くことはほとんどなかったようです。
それが、何かの縁があったのでしょう、急に冬のスキー場に行くことなり、どうせなら滑ってみるか、ということになったのでした。

表紙のイラストは昭和50年代のスキーウエア。みんなこんなファッションでした。
おそらくエレッセのセーターとパンツでしょうか?

本を開くと、王者インゲマル・ステンマルクが!!


スラロームでのウムシュタイクですね。
とにかく、ワールドカップの大回転と回転はいつもステンマルクが優勝って印象が強く残っています。
(当時、私のスキーブーツは、カベールのステンマルクのサインの入ったモデルでした。)

いつもほとんど運動らしいこともせず、年に1,2日滑りに行っていますが、怪我には本当に気を付けないといけませんね。

11/01/2015

地方消滅

 以前、ある本に対する批判書について紹介したことがありましたが、今回も同じパターンでしょうか?

 ●増田寛也 編著「地方消滅」(中公新書)
 ●山下祐介「地方消滅の罠 「増田レポート」と人口減少社会の正体」(ちくま新書)

 前者は、各種の調査、統計データを基に将来の人口予測を行ったところ、多くの自治体で人口が減少し「消滅」に至ってしまう。それを回避するにはどうすればよいか、ということを検討、シミュレーションして対策案を提言する、というような内容。

 それに対して、後者は、逆にその提言こそが地方を消滅に導くものである、とし、独自の案を提案しているもの。

 私は、前者後者の順で読みました。

 私の感想としては、前者は、やはりデータを基に非常に説得力のある筋立てのように感じました。将来の予測はある程度ぶれることはあるかもしれませんが、それもこれまでのデータを基に、将来の不確実性を何ケースか想定して将来を語るというスタイルをとっているので、信頼度が増していると思います。

 一方、後者で私が気になったのは、とにかく推論が多いこと。
 どのページを開いても「・・・のようだ」、「・・・に見える」の表現が必ずと言っていいほど目につく。
 そして、それらの推論をたくさん積み重ねて「・・・のはずだ」、「・・・しなければならない」などと結論づける。

 データを基にした論理展開が際立っている前者を読んだ後に、推論ばかりの後者を読んだせいか、非常にモヤモヤ感、イライラ感が残っています。

 また、後者では、著者が知っている範囲ではこういうことを実践している人もいるので、必ずしも増田レポートの提言に従う必要はない、というような論理展開も見受けられましたが、そのような事例が世の中の傾向を代表しているようなものなのかどうかが示されていないので、なかなか私を「なるほど」という気持ちにさせてくれませんでした。

 提言自体には賛同できるところがたくさんあります。家族や地域を大事にするという発想は、子供の頃は祖母を含め6人の家族で、また、近所との付き合いも深く、お互いを気にかけてくれるような環境で育ってきましたので、非常によく理解できます。

 しかし、残念なのは、客観的なデータの裏付けがあまりにも少なく(もしかすると別著でそのあたりを解説されているのかもしれませんが)、また、時折、太平洋戦争当時の国の政策などと結びつけるような強引な論理を展開されるため、前者のような「信頼度」が感じられなかったということです。

 ところで、書店ではこの2冊が並んて陳列されていました。私は、前者を買おうとして書店に行ったのですが、すぐ隣の後者のタイトルが目に入ればやっぱり買ってしまいますよね。
 しかし、前者を批判している後者の方が値段が高い!というのは・・・
前回に引き続き、誰かに踊らされているのでしょうな。