休日を利用して少しずつ書籍の整理をしています。
今日は、ダン・ブラウンの「インフェルノ」上・下巻、司馬遼太郎「坂の上の雲」文庫版(一)~(八)巻をはじめ全部で20冊を手放すことにしました。
「インフェルノ」などはまだ古本と呼ばれるほど古いものではありません。ちょうど1年前の平成13年11月28日に日本語版が発行されたものです。
著者のダン・ブラウンは「ダ・ヴィンチ・コード」の著作などで世界中にたくさんのファンがいまして、その著作についての解説本もでています。
今、その解説本を読んでいるところでして、小説を書きあげるにはつくづく念入りな調査が必要なんだなあ、と感心しています。
「坂の上の雲」は日露戦争を舞台にしたドラマです。
これも、かなり調査をされた上で執筆された小説だと思います。
NHKで本木雅弘さん、阿部寛さんが秋山兄弟を演じたスペシャルドラマが放映されましたが、私はそのドラマを見てから原作を読みました。
歴史小説を読むときには、ある程度その時代の状況、背景などを理解したうえで読むのが良いと思いますが、そういう意味でこのドラマはずいぶん役に立ちました。
今の時代、戦争はまさにハイテク技術に支えられていますが、当時(明治時代)は騎兵部隊が重要な役割を果たしていたのですからね。
ところで、「インフェルノ」の隣に、50代以上の方には懐かしいタイトルの本がご覧いただけることでしょう。
「ジャパン アズ ナンバーワン(Japan as No.1)」です。初版が昭和54年(1979年)6月ですから35年以上前に発刊された本です。
昭和54年といえば戦後から34年、日本が敗戦から立ち上がり急速な発展を成し遂げたころです。その発展は経済だけではなく、教育や福祉、治安などいろいろな面で世界から認められてきたころだと思います。
「メイド・イン・ジャパン」が安物・粗悪品の代名詞から、「安くて高性能、信頼性の高い製品」のイメージに代わってきたころです。
当時アメリカは、アメリカ製品の国際競争力の低下、それに伴う国際競争力の低下が失業率の増加につながり、治安の悪化、離婚の増大を引き起こすといった社会問題にも悩まされていました。
日本がお手本になるのではないか、日本はどうして問題を解決できたのか、それを研究した成果を本にとりまとめたのがこの本です。
今の日本は35年前のアメリカのようです。
アメリカがそれを克服できたのであれば、私たちの日本も必ず今の問題を克服できるはずですね。
エネルギー問題などは、感情的な問題も背景にはあるかもしれませんが、将来を見据えしっかりとした議論が必要だと思います。
年末に、障害者の団体の方が本を回収に来られます。それまでにもしご希望のかたがいらっしゃいましたらお知らせください。
おまけ:上の写真の左から3冊目の「ジャパン アズ ナンバーワン再考(原題:Come Back)」という本があります。この表紙をめくると著者のエズラ・F・ヴォーゲル教授の直筆サインがあります。
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