先日の「新日本電気(NEC)家庭電化品カタログ」に引き続き、昭和30年代の電化製品の紹介です。
東芝 自動式電気釜RC-10K型(1.8リットル炊600W)の取扱説明書です。
両親が結婚したが昭和34年でしたので、その頃購入したのでしょう。
子供の頃、母がこの電気釜からご飯をよそう姿がくっきりと記憶に残っています。
東芝のHPを見ると、自動式電気釜を日本で最初に開発したのは東芝だそうです(昭和30年にER-4型として発売)。
「4年後には日本の全家庭の約半数にまで普及し、総生産台数も1,235万台を記録した。」とあるので、ちょうどかなり世の中に普及してきた頃に買ったのでしょう。
ちょっとびっくりしたのが、Googleで「東芝自動式電気釜 RC-10K」で検索したところ、この電気釜を修理したという方のブログがヒットしました。
「テレビドラマ用にテレビを4台修理の為にお預かりした際一緒にお預かりしたのが今回の東芝の電気釜」とありまして、ピカピカのRC-10Kが写っていました。
約60年前の家電製品が、テレビドラマ用とはいえ、現物が残っているとは、なんだかうれしくなりました。
ちなみに、その方のブログには、配線の修理のために電気釜の底のカバーを取り外した写真がアップされていましたが、そこにはちょうど炊きあがりの調整するツマミがついているようで、取説にも同じような写真が掲載されていました。
自動式電気釜ができるまでは、かまどの火の加減を見ながら炊きあがるまでずっとそばについていなければならず、母や祖母は、家族が起きるよりもかなり早く起きてご飯の準備をしていました。
しかし、自動式電気釜が我が家にやって来たことで、その苦労が大幅に削減されたことでしょう。
この取説にも、そのメリットがしっかりと書かれていました。
私のブログでも何度か書きましたが、両親、祖母の時代に比べて、私たちはなんと便利な時代に生まれてきたのだろうと思います。感謝です。
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