11/11/2018

絵葉書「外房名勝」


久しぶりに絵葉書です。

「外房名勝」というタイトルの「高級原色版八枚組」です。
袋の裏には「館山市 松田屋書店発行」とあります。
詳しい年代はわかりませんが、ハガキの通信面上部の「郵便はがき」が左から書かれているので終戦後の発行です。

【東篠村・鏡忍寺山門】
山門はネットの最近の写真と比べると木材が白っぽく見え、まだ新しい印象を受けますが、いつ頃建造されたのかはよくわかりませんでした。
右上は祖師堂ですが、平成20年に243年ぶり再建されたとありますので、この写真の建物はその前のものですね。



【太海・仁右衛門島の遠望】
今も自然を楽しめる観光スポットのようです。
多少波で浸食されてしまったのか、あるいは撮影時の干満の違いなのか、当時の方が陸地部分が多いように見えます。手前の民家はすっかり景色が変わっています。海女さんは今でもいるのでしょうか?

【興津・おせんころがしの奇勝】
断崖絶壁の道路も現在は別ルートが整備されています。
ネットで最近の写真を見ると、今でも手前の白い石塔はあるようです。
【小湊・誕生寺】【小湊・水族館】
誕生寺のHPによると、これは祖師堂で弘化3年(1846年)建立のものとあります。境内には今よりもたくさん松があったようですね。
円形のモダンな水族館は、現在は建替えられて、千葉大学海洋バイオシステム研究センターこみなと水族館として一般公開されているようです。


【天津・清澄山、清澄寺の全景】

奥に本堂が見えます。清澄寺のHPによると過去に改修が繰り返され現在の姿は17世紀後半のものとされています。
手前の大きな杉は「千年杉」でしょうか。樹齢800年といわれているそうですが、昭和29年の台風で左側の杉が倒れてしまったそうです。(ということはこの絵葉書は終戦後~昭和29年に撮影されたものですね。)


【鴨川松島の風光】
「鴨川松島」でネット検索すると今でもほとんど同じ景色が見られますね。


【妙の浦(鯛の浦)】

絵葉書には「世界的天然記念物 鯛の郡棲地」とありますが、今でもたくさん集まってくるそうです。
海に浮かぶ二つの島のうち手前の島の町歩に立派な松がありますが、残念ながら最近の写真には写っていませんね。




【白浜灯台】

Wikipediaによれば、正式には野島崎灯台というのですね。
1870年、日本の洋式灯台では2番目に初点灯したという由緒ある灯台です。関東大震災、戦時中の攻撃で損傷し、1946年に今の姿に復旧したとあります。
しかし、ネット上の今の写真と比べると微妙に違うような…。
手書きで修正が入っているかも。

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