昭和19年9月発行の「海軍志願兵」という本です。
「海軍省当局、横須賀海軍人事部指導監修」となっていますが、軍や政府が発行したものではなく、個人が情報を集め編集した「海軍入隊手引き」といったものです。
国民の総力、青少年諸君のはりきりった力の結集が、敵の抱く野望を打ち砕く結果となる。海の戦闘員を充実することこそ現下の急務。
ということで、海軍の生活から各兵種の役割などを漫画なども交えて解説し、海軍の魅力を青少年に伝えるとともに、また、彼らの両親に子供の入隊を促すような内容となっています。
当時の日本や国際情勢が厳しい状況であったことは十分理解しているものの、自分の息子を軍に入隊させることは想像するだけでも辛いです。
当時の私たちのご先祖様の苦労を考えると心が痛みます。
Wikipediaによると、編者の片柳忠男は「日本の宣伝家、プロデューサー、画家、伝記作家」で「戦時中は大東亜宣伝連盟常務理事、海軍嘱託」とあります。
また、発行者の北原鉄雄は「出版人。写真や文学を専門とする出版社、アルスを設立し、代表を務めた。北原白秋の弟(三男)にあたる。」とあります。
ところどころ抜粋して紹介します。
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表紙 |
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裏表紙 |
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「推奨の辞」 |
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「発刊の辞」 |
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志願する兵種の選び方について |
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海軍志願兵進路指導概要 |
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海軍志願兵徴募ポスター |
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「編者の言葉」、奥付 |
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