1/11/2020

大正~昭和初期の書き損じの古絵葉書の宛先がわかりました

以前大正末期から昭和初期の頃の台湾の絵葉書についてご紹介しました。

その5枚の絵葉書の中に1枚、宛先まで書かれて書き損じとなったはがきがあり、その宛先の住所が、私が30代後半に転勤で家族と暮らしていた茨城県内の社宅すぐ近くの神社だったのです。
達筆の筆書きのため、差出人の名前は読み取れませんが、少なくとも苗字が私とは違います。また、住所は書かれておらず「臺灣(台湾)にて」と書かれているようです。
差出人と宛先の方との関係はわかりません。

一度、その神社を訪れたいとずっと思っていたのですが、今日、ようやく念願がかない、宮司さんとお会いすることができました。

やはり、その宛名の方は、今の宮司さんのおじい様でした。
(既にお亡くなりになっていらっしゃいました。)

残念ながら、差出人については思い当たる方はいらっしゃらないとのことでしたが、
「当時、台湾という海の向こうの国に行くということはすごく大変なことなので、出発する前に神社で祈願をして、そのお礼のはがきを出そうとしたのかもしれませんね。」

しかし、百年近く前から今の私たちには全く知らないところで不思議なご縁があったということで、いろいろとお話ができました。

5枚の絵葉書はもちろん宮司さんにお渡ししてきました。
長い時間がかかりましたが、届くはずだったところに届いてホッとした気持ちです。