6/22/2015
買ってはいけない
「買ってはいけない」
平成11年に発行された本です。
凄いタイトルですね。
食べもの、飲みもの、洗剤、化粧品、くすり、雑貨と6つのカテゴリー、全67社の商品について、それに含まれる成分が、「発がん性がある」、「毒性がある」、「アレルギーを起こす」といった何ともこわーい解説が書かれていて、だから「買ってはいけない」という内容です。
日頃、食べたり使ったりしている商品ばかりなので、非常に驚いたものです。
しかし、その直後に、外見がほとんど同じような体裁で
「『買ってはいけない』は買ってはいけない」
という本が発行されまして、こちらもつい買ってしまいました。
こちらの本は、前者に取り上げられた商品を対象に、前者の記載の内容について独自に検証したものです。
私としては、これを読んだおかげで非常に安心して、また、食べたり、使ったりしています。
今の世の中、人工的な化学成分を全く使わずに食べもの、くすり、化粧品などをつくることは不可能に近く、また、それらには、多少なりとも毒性はあるのでしょう。
昔から日常的に使っている醤油だって、大量に飲めば死んでしまうという話もあるくらいですから。
毎日同じ商品を常識では考えられないほど食べ続ければ、それは体に悪い影響が出てきますよ、というのが、後者の本の主な検証結果でした。
当時も今も、リスクの存在を全く認めない方がいらっしゃるようですが、それでは社会生活はできませんよ。
しかし、前者の「買ってはいけない」は、各商品に対する不買運動のようにも見えますが、裁判沙汰にはならなかったんでしょうか?
それとも、後者の本は、前者でやり玉に挙がった企業が一致団結して反論するために発刊されたのか?
ん~、それとも、前者も後者も実は初めから同じグループが仕掛けていて、一度に2つの本を買わせようと企んでいたのか?
そうだとしたら、私はまんまとその手にはまってしまったようです。
初めから2冊とも「買ってはいけない」本だったのかもしれません。2冊を読む前と読んだ後で、何ら生活は変わっていないのですから。
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