今日は,手塚治虫先生の漫画「華麗なるロック・ホーム」とサザエさんの長谷川町子先生のエッセイ(対談集)「長谷川町子思い出記念館」です。
手塚作品では,先生の作品に登場するキャラクターを,劇団員のようにいろいろ役を変えて別の作品に登場させる,いわゆる「スター・システム」が使われていました。
ヒゲオヤジ,お茶の水博士,アセチレン・ランプ,ハムエッグ…などなど,多くのスターがたくさんの作品に登場するのは皆さんご承知のとおりで,ロック・ホームもその中の一人です。
「ブラック・ジャック」とか「火の鳥」など作品別に文庫版が発行されるのはよくありますが,スター・システムのスター一人ひとりにスポットライトを当てて編集された本は珍しいと思って,書店で見つけて買ってしまいました。
ロックも,初期の漫画では真面目な少年というキャラでしたが,次第にクールでやや邪悪な心を隠し持つ青年というキャラクターに変わっていくのがわかります。
河出書房のこのシリーズには,ヒゲオヤジなど別のスターを特集したのも発行されていると思いますが,残念ながら,購入したのはこの1冊だけでした。スター別に特集したということで,目新しいと思いはしたものの,やっぱり既に別のところで読んだお話ばかりなので…
もう1冊は長谷川先生のエッセイです。子供の頃,我が家では朝日新聞を購読していたので,毎朝サザエさんを読んでました。そして母がやはりサザエさんのファンだったので,単行本の「サザエさん」「いじわるばあさん」は一通り揃っています。
サザエさんは全て目を通したけど,それを描いた長谷川町子先生ってどんな方?ということは,ほとんど知らなかったので,これも書店で衝動買いしてしまったものです。
今や国民的なキャラクターとなっているサザエさんを世に出した作家の生の声が伝わってきて,面白かったです。
もう60年以上前に生まれたサザエさん一家ですが,世の中がこれだけ変わっても家族や周囲の人たちとの関係は変えずに,また,作者ご本人がお亡くなりになっても,綿々と引き継がれて活躍しているってすごいことだと思いませんか?
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