いわゆるHow To本です。
転勤で家族そろって茨城県に住んでいた時,当時小学生だった子供たちと一緒に涸沼にハゼ釣りに行くことにしました。
妻が,釣りってどうやってやるの?ということで買ってきたのが「必ず釣れる はじめての人の釣り」です。
しかし,妻はこの本を読んで,「餌をつけるのは絶対に無理」ということで,私が二人の子供を連れて行くことに。
結局,二人の子供も餌のゴカイをつけることができず,私はほとんど餌付け係,さらに二人が並んで座っているものだから,一人が竿を上げると隣の竿の釣り糸と絡まってしまって,それを解くのに一苦労,という感じで自分の糸を降ろすこともできませんでした。
朝早くから舟に乗って涸沼の真ん中に連れて行ってもらって,お弁当食べて,ビールを飲みながら昼過ぎまで,3人でハゼ釣りに格闘しましたが,1匹もつれず,残念な結果になってしまいました。(格闘したのは私一人だったような気もしますが…
でも,息子はその後,近所の友達と近くの釣り堀に行くようになり,今では餌も平気で付けられるようになったようです。
もう子供たちも二人成人してしまい,あの時のように一日舟の上でのんびり過ごすなんてことは今となっては遠い思い出になってしまいました。
今日は,手塚治虫先生の漫画「華麗なるロック・ホーム」とサザエさんの長谷川町子先生のエッセイ(対談集)「長谷川町子思い出記念館」です。
手塚作品では,先生の作品に登場するキャラクターを,劇団員のようにいろいろ役を変えて別の作品に登場させる,いわゆる「スター・システム」が使われていました。
ヒゲオヤジ,お茶の水博士,アセチレン・ランプ,ハムエッグ…などなど,多くのスターがたくさんの作品に登場するのは皆さんご承知のとおりで,ロック・ホームもその中の一人です。
「ブラック・ジャック」とか「火の鳥」など作品別に文庫版が発行されるのはよくありますが,スター・システムのスター一人ひとりにスポットライトを当てて編集された本は珍しいと思って,書店で見つけて買ってしまいました。
ロックも,初期の漫画では真面目な少年というキャラでしたが,次第にクールでやや邪悪な心を隠し持つ青年というキャラクターに変わっていくのがわかります。
河出書房のこのシリーズには,ヒゲオヤジなど別のスターを特集したのも発行されていると思いますが,残念ながら,購入したのはこの1冊だけでした。スター別に特集したということで,目新しいと思いはしたものの,やっぱり既に別のところで読んだお話ばかりなので…
もう1冊は長谷川先生のエッセイです。子供の頃,我が家では朝日新聞を購読していたので,毎朝サザエさんを読んでました。そして母がやはりサザエさんのファンだったので,単行本の「サザエさん」「いじわるばあさん」は一通り揃っています。
サザエさんは全て目を通したけど,それを描いた長谷川町子先生ってどんな方?ということは,ほとんど知らなかったので,これも書店で衝動買いしてしまったものです。
今や国民的なキャラクターとなっているサザエさんを世に出した作家の生の声が伝わってきて,面白かったです。
もう60年以上前に生まれたサザエさん一家ですが,世の中がこれだけ変わっても家族や周囲の人たちとの関係は変えずに,また,作者ご本人がお亡くなりになっても,綿々と引き継がれて活躍しているってすごいことだと思いませんか?
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綿矢りささん,先日「大江健三郎賞」を受賞されましたね。
綿矢さんといえば,平成16年に史上最年少で芥川賞を受賞されています。
それがこの「蹴りたい背中」です。
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19歳でこんな賞をとってしまうなんてすごいなあって思っていたら,そのうち妻がハードカバーを買ってきてくれました。第153刷ですので相当売れたのでしょうね。
綿矢さんはうちの息子より4つか5つくらい年上でほとんど同世代の範囲だと思うのですが,どういうふうに育てればあんな本を書けるようになるのかな,なんて思ったりしましたね。
大江健三郎賞の「かわいそうだね?」楽しみにしています。
今日は,エンツェンスベルガーの「数の悪魔」です。
「算数・数学が楽しくなる」というので買ってみました。
算数が嫌いなロバート君の夢の中に「数の悪魔」が毎晩出てきて,ゼロの話,素数の話,無限大の話,順列と組み合わせ…,難しい数学の考え方をわかりやすく説き聞かせるというお話です。
イラストが絵本風で,1ページの文字数も少なめですっきりしているので,読みやすそうな感じですが,やっぱり難しいお話は難しいということで,最後まで読み通すのは結構きつかった。
本の帯に「10歳からみんな 数の悪魔が数学ぎらい,治します!」とあったので,50歳超えている私でもきっと好きになれるに違いない,と思ったのに…。
私,格闘技ファンです。観戦するだけですけど。
プロレスはたぶん物心がついた頃から見ていたと思うけど,本格的にファンになったのは中学生の後半の頃からです。
全日本プロレスは「8時だヨ!全員集合」と,新日本プロレスは「太陽にほえろ」とかぶっていたので,なかなか見ることができなかったのですが,ちょうどその頃,我が家に2台目のテレビ(白黒)が来たのでした。
日本人レスラー vs 外国人レスラーという構図から,国籍に関係なく実力のあるレスラーに注目が集まりはじめた時期だったと思います。
そういう中学生,高校生時代を経て,大学生の時に少年サンデーに連載されたのが「プロレススーパースター列伝」です。
原作 梶原一騎,作画 原田久仁信,協力 アントニオ猪木ということで単行本が出るたびに買いました。
全部で17巻。収録されているレスラーといえば・・・
・地獄突きがいく!ザ・ブッチャー
・首折り魔!スタン・ハンセン
・千の顔をもつ男!ミル・マスカラス
・父の執念!ザ・ファンクス
・インドの狂虎!タイガー・J・シン
・世紀の大巨人!A・ザ・ジャイアント
・なつかしのB・I砲!G馬場とA猪木
・夢の英雄!タイガーマスク
・超人一番!ハルク・ホーガン
・文明のキングコング!ブルーザー・ブロディ
・東洋の神秘!カブキ
・狂乱の貴公子!リック・フレアー
こうやってみると,既にお亡くなりになったレスラーもたくさんいますね。G馬場,アンドレ,ブロディ・・・。迫力ありましたね。
G馬場は,晩年は非常にスローモーなイメージを残されましたが,若いころの馬場はすごかった,と思います。16文キックも相手をロープに飛ばして跳ね返ってくるのを待っているのではなく,本当に蹴り飛ばしてましたね。32文もしかり。あの巨体が水平に飛んでました。
懐かしいなあ。
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