文部省教学局編纂の昭和19年11月八刷発行で,定価20銭,A5版の92ページの本です。
ウィキペデイアにもしっかりと出てました。
臣民の道(しんみんのみち)は、1941年(昭和16年)7月の第3次近衛内閣時に文部省教学局より刊行された著作である。欧米の個人主義思想を否定し、ただ国体の尊厳を観念として心得るだけでなく、国家奉仕を第一とする「臣民の道」を日常生活の中で実践する在り方を説いている。
実は,表紙をめくると朱印が押されています。
「賞」「埼玉縣立浦和中學校報國團印」と書いてあります。
この本が発行された昭和19年というと,父が17歳の時です。
ちょうど浦和中学校に通っていた時期と一致しますので,おそらく父が学校からいただいたものでしょう。
そういえば,生前父は,学生時代に学徒勤労動員に駆り出されたということを私に話したことがありました。
きっとこの本に書かれたことが実践されていたのでしょう。
厳しい時代を生き抜いてきた父や同世代の皆様に改めて感謝の意と敬意を捧げたいと思います。