9/01/2013

原発関係の本

 今日は,原発関係の本です。
 古いのもあれば,福島事故以降に発行されたものもあります。本の保管場所が厳しいのでお譲りすることにします。


原発のいま!,西尾漠,1983,三一書房
 巻末に著者プロフィールが掲載されていますが,「反原発運動全国連絡会の事務局員」とありますので,そういう立場で書かれた本です。
 学生の頃読んだ記憶がありますが,どんな中身であったかはすっかり忘れてしまいました。


朽ちていった命 -被曝治療83日間の記録-,NHK「東海村臨界事故」取材班,2006,新潮社
 これは1999年9月に茨城県東海村で発生したJCO事故(臨界事故)で被曝された方の治療の記録です。
 被曝直後は意識もしっかりしていたものの,20Svもの中性子被曝で染色体が破壊されてしまい,その後は細胞が再生されることなく厳しい状況になっていきます。
 治療されているご本人だけでなく,ご家族の辛さは想像するに難くないのですが,治療される医療スタッフの苦悩もよく伝わっています。放射線事故の恐ろしさを理解するのに非常に役立ちました。


原発推進者の無念,北村俊郎,2011,平凡社
 原子力関係の仕事に携わってきた著者が,老後を福島で過ごしていたところ,震災と福島原発事故に巻き込まれた体験を基に,現状をいかに改善すべきか,これまでの原子力行政や電力会社の原発推進の問題点は何かを記したもの。


ブラックアウト(上・下),マルク・エルスベルグ,2012,角川書店
 これは小説です。ヨーロッパでは送電網が国境を越えてつながっていますが,とある原因で送電線に異常が生じ,ヨーロッパ中がブラックアウト(停電)となってしまいます。原発への影響だけでなく,日常生活への影響までリアルに描かれています。
 日本では震災直後計画停電がありましたが,その後は幸いにも何とか停電なしで切り抜けてきていますが,でもかなりギリギリのところまで来ているようです。十分余力をもった安定した電力の供給を望みます。


メルトダウン,大鹿靖明,2012,講談社
 これは,福島第一原子力発電所事故に関する取材記事を基に,ノンフィクションのドキュメンタリーに仕上げたものです。
 さすがに取材を基にしているだけあって,多くの関係者の発言が結構生々しく臨場感が伝わってきました。


 しばらくしたら,いつものように,これらの本をまとめて障害者の団体にお譲りします。
 それまでに,もし,これらの本にご興味がある方がいらっしゃいましたら,お譲りしますのでご連絡ください。



その他,原発関係ではありませんが,以下の本もお譲りします。
 ・「そしてだれも笑わなくなった」,アート・バックウォルド,1980,文藝春秋
 ・「対訳 資本主義の世界的危機」,ポール・M/スウィージー,1980,TBSブリタニカ
 ・「クイズダービー」,TBSテレビ,1978,TBSブリタニカ

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