5/29/2011

古本の紹介をはじめたきっかけ

 昨年の年末に,両親が生前に読んだり使ったりしていた書籍を整理していて,その中に高橋安人さんという先生が執筆された「力学演習」(誠文堂新光社 昭和26年発行)という本ががありました。
 昭和26年ころは父もまだ学生でしたので,学校の授業で使用したものだと思います。(直接,その先生から授業を受けたのかどうかはわかりません。)
 中を開いてみると,当時の国鉄の時刻表から列車の速度を求めたり,電灯の周りを飛んでいる黄金虫の法線加速度を求めたりするなど,ユニークな問題がありました。

 どのような先生が執筆されていたのだろうと,インターネットでその先生のお名前を検索したところ,もうすでにお亡くなりになられていましたが,先生が所有されていた図書,研究資料,講義資料などを管理されている方がいらっしゃることがわかりました。

 さっそく,メールでその方に連絡をとったところ,たまたま「力学演習」は保管されていないとのことで,快く引き取っていただきました。

 なかなか古い書物を持っていても,自分の興味のある分野のものでないことや,それ以前に,きれいな状態で維持していくことは無理,ということで,処分するしかないかな,と思っていたので,とてもうれしく思いました。

 やはり,本を捨てるということにはとてもためらいがあります。私にとっては,ただの古本でしかないものが,ある人からは,宝物のように思われ,大切に扱っていただけるのなら,それに越したことはないと思います。

 文庫本やコミックなどは身障者の団体にお譲りしています。バザーなどの売り上げにいくらかでも貢献できれば,と思っています。

 でも,「力学演習」のような専門書は,バザーではとても売れるとは思いません。

 だから,インターネットで本をご紹介すれば,興味のある方がきっと見つけてくれるはず,と思い,今年の1月1日,初めてブログに挑戦し,「ほっぺさんの書斎」を立ち上げた次第です。

 なので,もし,私のブログを見て「この本は捨てないで!」という本がありましたら,ご遠慮なくご連絡ください。お話を伺った上で,無料でお譲りします。(送料のご負担はお願いするかもしれません。)

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